2010年6月1日火曜日

ステップをあがっていくことの困難

土曜日はBUZZIN' FLY NIGHT JAPAN VOL.02@AIRと日曜日はharmony@Cafe Apres-midiとDJ2連チャンで大忙しでした。

共に多くの人達に支えてもらいながらDJをしているんだ、ということを深く実感するDJ&パーティーでした。土日お付き合いしていただいた方には本当に感謝しております。いつもありがとうございます!

土曜日は初めてのAIRのメインフロアということで、気合十分で臨んだものの、最初の1時間は出音の鳴りに圧倒されまくりで、やはりこういものなのか、僕にはまだ早かったかもしれない、と内心大分弱気になりながら、自分の無駄に長いDJキャリアを走馬灯のように思い出しながらDJをしていました…。が、 22時スタートという、かなり早い時間にも関わらず、よく知っている面々がフロアで踊っていてくれていて、イカンイカン、こうやって来てくれている人のためにも今できる最良のDJをやるのがオマエのやることだろ!と残り1時間半で大分立て直すことができて、いい意味でも悪い意味でも自分らしいDJができたように思います。お世辞でも来てくれたみんながホメてくれたのは嬉しかった。

その後は、2時間半という僕の中ではロングセットのDJが終わった安堵感から、案の定お酒を飲み過ぎて撃沈…。もうイヤだ…こんな撃沈生活。(全部自分のせいですが…。)

そんなわけで週末の大バコでやるプレッシャーはパーティー始まる前もDJ中もハンパない、と色々な意味で痛感しました。プロフェッショナルの高みを知ったように思います。自分をよく知れ!と言いますが、これって環境や人に教えてもらえないとなかなかわからないものですよね。今回の素晴らしいチャレンジのおかげで、自分がどの程度のDJかを少し理解することができたかもしれません。そういう機会もいつも遊びに来てくれる僕の大切な人達や、僕のことを頼ってくれる人達がいなかったら与えられなかったかもしれない。本当に恵まれている、そう思います。なんて有難いことなんだと。


当たり前のことですが、DJ中は前を見据えてそこに居てくれている人達と向かい合います。

僕にとってはDJをしているときが、前向きに生きるということの意味を本質的に体感する瞬間です。おおげさだと言う人もいるかもしれませんが、そういうパワーをもらうですよね、本当に。

ただ楽しければいい、というのではたぶんこういう気持ちは湧いてこない。高いハードルを前にしても遊べるように、努力を重ねながら、楽しみたいです。

小さな一歩、一段ですが、自分としてはまた前に進み、階段をあがれた気がします。

楽しかった!

そして、モトキ君とCHRISTIAN PROMMERは素晴らしかった!一緒のブースでDJできて、本当によかった!



家に帰ってからは死んだように眠り…日曜日はharmony@Cafe Apres-midiでした。

前日そんないい経験をしたことから、DJにも気持ちが入っていました。そして、原口さん、ナルさんやユウジ君、橋本さんのDJで、パーティーの雰囲気がどんどん良くなっていくのが手に取るようにわかって、自分もシンプルにいいDJがしたい!という気持ちになれました。倍増していくフロアの熱気にも是非とも応えたかった。

harmonyでは、今までにアゲるDJをしたことがなかったかも、と思っていたので、時間帯も1番盛り上がりそう、でもDJがヒドイと帰っちゃいそうな、日曜日の22時からということで、とにかく楽しく、かつAIRではできなかったことをやろう!と、CHRISTIAN PROMMERやBEN WATT関連の曲も盛り込み、勝手に後夜祭的にDJさせていただきました!僕の突き抜けてやろう!っていう感覚に呼応してくれているのか、フロアが爆発していて、とにかく最高!床が抜けるかと思いました。

ああいう感じは、本当にDJ冥利に尽きるというか、とても素敵な瞬間でした。自分の中でもどこかふっきれたような、そんなDJができたかも。DJ終わって、ようやくharmonyというパーティーの一員になれた気がしました。それは、DJとかスタッフとか遊びに来てくれている人とか、全く関係なく、1つのパーティーを共有した、という手応えでした。

オーガナイザーの原口さんには、同じ名前で年齢も一回り上ということで、いつも良くしてもらってばかりですが(おもに酒をおごってもらうとか)、ようやく恩返しができたように思います。いつもやさしい言葉をかけてくれている原口さんと同じ名字だということを誇りに思っています。いつもありがとうございます!


エナジードリンクに最近頼りまくりで、正直DJやり過ぎじゃないかとも思ってはいるものの、それでもこの状況を楽しんでいきたいです。DJやっていなければ、続けることの意味すらわからず、前を向くとかできなかったかもしれないし、だからこそ、このとても息苦しい、困難な時代、困難な状況でも、前を向いてやり続けていきたい、と思っています。

もちろん、早逝してしまったカガミさんは過労が原因ということですし、音楽を取り巻く環境は華やかに思われがちですが、やはり大変なことばかりだ、と末端ながらに痛感する日々です。そして、僕よりも年の若いDJ達が自由闊達に楽しくDJできるような状況でもないと思っています。要領がいいことが良しとされそうな世の中ですが、辛い現実から目を逸らさず、自分の音楽を頼りに努力を続けている人達の活躍できるような場所を、僕もオーガナイザーとして、DJとして、パーティーピープルとして、いち音楽ファンとして、創っていくことを意識していきたいです。

この世の中からパーティーとかDJとか音楽とか消えることはないと思うし、それぐらいとても大切な文化です。だからこそ、その文化の拡がりや深さを身近な人達に伝えられれば、僕の存在が末端で、か細いものであるとしても、意味があると思っています。


パーティーをやること、DJをやることの先には、当たり前ですが“音を楽しむ”ことがあるので。


困難だとしても、とても低い段差の階段でもいいから、着実に前に進んでいこうと思います。



0 件のコメント: