2009年2月18日水曜日

ブログ再開。Q-TIPとヴィットリオ広場のオーケストラ



ブログ再開してみました。



最近は、持病の胃炎だったり、パーティーだったり、DJだったり、風邪ひいたりで、もちろん仕事もしているんですが、1月からずっと慌しい状況が続いています。

そんな中、行ってきました、Q-TIP!!!世界で最もオシャレな男の1人!!!

自分、COMMONやSLUM VILLAGEのライブに行ったり、JAZZY JEFFのDJ聴きに行ったり、意外と要所要所でHIPHOPのアーティスト来たら遊びに行っているなーと思いました。やっぱHIPHOP好きみたいです。

さてさて。僕は横浜ベイホールの公演を見に行ってきたんですが、もう1人で汗だくになってきました。
なにしろ、ベイホールが小さい会場で、びっくりしました。会場自体にも人はけっこう来ていたんですが、そのおかげか、なんなく最前列で見ることができました!

肝心のライブはというと、もう圧巻です…。会場の関係だと思うんですけど、アンコールはなかったんですが、ブチあがりました!!!
ニューアルバムからだけではなく(みなさん買いましたか?)、ATCQ時代の名曲、Bonita Applebum、Check the Rhime 、Scenario、Award Tour 、Electric Relaxation 、Find a Way …なんかを、生バンドをバックにQ-TIPがライブするわけです。スピーカーによじ登ったり、何度も倒れこんだり、MPCを叩いてみたり、縦横無尽に小さいステージを駆け回る彼に感動しました!間違いなく世界を代表する音楽家なのに、日本に来て、こんな小さな舞台で、精一杯のパフォーマンスをしているのは、凄すぎます。
MOS DEFも来日しますが、Roots同様、ビルボード東京でのパフォーマンスなんですよね。Q-TIPもこのメンバー編成なら、そういう所でライブもやれたんでしょうけど、ブルーノート東京とかコットンクラブとかビルボードじゃなくて、よかったです!あそこじゃ、叫んだり、踊れないし。そういうところもなんかよかったなーとしみじみ。

いちリスナーとしての音楽の楽しみ方を取り戻した気がした一日でした。そういう視点をDJやパーティーをやる側としても還元していきたいです。


そしてそして…。
やっとDVD化したんで、「ヴィットリオ広場のオーケストラ」を観ることができました!
http://www.vittorio-hiroba.com/

映画と音楽が好きな人には是非観て欲しい映画なんですが、ざっくり概略をここに書くと
ローマ旧市街のヴィットリオ広場にある「チネマ・アポロ」という映画館(劇場)を潰させないために、文化の多様性を信じる市民達が、移民達を巻き込み、オーケストラを創設するまでの、ドキュメンタリーフィルムです。
オーケストラといっても世界各国の移民の音楽家達が、それぞれの楽器を持ちより、ありとあらゆる国の(ある意味で、どこの国にも所属していない)音楽を奏でるといったものです。
劇中で流れる演奏が本当に素敵で、映画の出来栄えも素晴らしいものでした。

こういうふうな市民活動としての、音楽活動って、理想ですよね!損得勘定云々じゃなく、生活を良くする(楽しくする)ために、DJやパーティーをやっていきたい!という自身の原点をあらためて振り返ることができたし、なにより、そういう活動こそが、実はいい音楽を生む環境を支えているんだと思います。

もちろん、たくさんの人に一度に伝えることができる規模や媒体って重要ですけど、それよりも、真摯に自分の音楽を伝えたり、楽しむための努力をしているかが大切だとやっぱり思います。
そういう絶え間ない努力を、僕ら市井の人達がしている(できること)が、きっと社会の強度を決めるんでしょうね。音楽に限らず、そういう市民活動を支えていきたいです。

映画を観て思い出したこともありました。僕が数年前に、PINK COWという外国人ばかりが集まるレストランで行われる「ARTSY BUGS」というパーティーで、定期的にDJをしていて、そこで様々な国の民族音楽をライブで聴いて、音楽がきっかけになり、たくさんの外国人や日本人の演奏者と仲良くなったりしたこと。
あの時は今みたいにDJできる場所にも恵まれていなくて、DJする場所が欲しくて単身飛び込んでいって、その結果、そこで定期的にDJできたことが本当に嬉しかったんですよ。与えられた少ない時間とパーティーが終わった後の通常営業時間にDJできるのが楽しみで楽しみで。あー、懐かしい。
そういう気持ちを忘れずに、これからもDJやパーティーをやっていきたいですね。
たぶん、努力って続けていくことなんで。

Q-TIPにもマジで勇気もらいました!!!


※24歳くらいの時?写真の右後ろでDJしているのが僕です。これはこの外国人の女性アーティストがライブペインティングした時に、それにあわせてDJしていた時の写真。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ヴィットリオ広場のオーケストラ、友人が映画宣伝を担当していて、でも人の入りが悪すぎるっていうので、無料でチケをいただき、にぎやかしで一人、劇場で観て来ました。

地味で、最初うつらうつらしてましたが、途中からすっごい面白かった!ですよね。
いいドキュメンタリーだと思う。

時間制限があるスリルと、大勢の人をまとめる労力のリアルさ(これharaguchic氏に通じますね)、陳腐だけど異文化を繋げられる言語レスな音楽のすばらしさ。

が心に残る、地味渋ないい映画でした。

haraguchic さんのコメント...

時間制限があるスリルと、大勢の人をまとめる労力のリアルさ

まさにそうですねー。大変ですよねー。
でも、そうやって、たくさんの人達と共有できる何かを創ることは本当に得がたい経験です。

その基本的な部分の楽しさを思い出すことができる映画でした。

パーティーは国境を越えるぜ!(アホかッ!)