2010年3月18日木曜日

communication!への想い。パーティーを続けるということ。

communication!2周年パーティーもあと数日ということもあり、自分の過去ログを読んだりしています。

この1年はホントにあっという間に過ぎて、つい先日のことのようですが、2年前のcommunication!立ち上げの時のことを思い出すと遠い昔のよう…。

人の記憶の不可思議さと、この2年間でのびっくりするくらいの濃密な時間が、自分が30歳を過ぎたことも忘れさせます。

まさか自分でもこんな規模のパーティーになるとは思わなかったし、かといって「目指していなかったか?」と問われれば「目指していました」と答えます。どちらにも嘘はありません。もちろん。

なんだか矛盾しているようですが、願えば叶うなんて生半可なことではないですし、パーティーを続けていくための努力は惜しまなかったと自負はしています。たぶんそのくらいしないと誰にとってもパーティーは消化不良になると思っていたから。叶う保証なんてなかったけど、叶うための努力もしないうちに、「そうなればいいな~」なんて言うつもりはありませんでした。

communication!を始めたきっかけは、「原口君ならパーティーできるよ!」というオーガナイズの師匠でもある水師さん(communication!前身のパーティーでもあるsweet memoriesのオーガナイザー)のめちゃぶりでしたが(これは当時、相当ビックリしました)、そのときから最も重要にしてきたことは、“続けられるパーティーをやる”ということでした。

特定のパーティーをずーーっと続けてやっている人達って、本当に尊敬しています。

poolは5年目になっても素敵なパーティーを毎月(!)LOOPで続けていますし

http://party-pool.blogspot.com/

近いところだと3月21日(日)に4年目をむかえるa.i.pもハコを変えつつ、内容もちょっとずつ変えながらですが、オーガナイザーの3人がフレッシュな気持ちを大切にしてやり続けています。

http://www.roots1998.com/pg104.html



はっきり言うとパーティーをやること自体は簡単なんです。一番難しいことは続けること。全てに言えることかもしれませんけど。


僕がcommunication!というパーティーを始めたのも、クラッシュ&ビルドしていくパーティー事情への違和感からでした。オーガナイザーやDJ がノリで始めるのは簡単ですが、参加してくれる人達の想いを支えるのは、“続けていくこと”でしかないと思っています。もちろん、「やめたい…」と口に出したくなるほど、現実的に辛いことだってあるんですけどね…。


communication!は当初からDJの数も多かったんですが、仮に誰かのパーティーが終わってしまったとしても、それを支えることができる受け皿でありたいと思っていました。それはDJとか関係なくパーティーに参加するすべての人に対して思っていました。

年齢や個人の事情もそれぞれ違いますが、みんなで集まれる場所が3ヵ月に1度あること、それが最も大切だと思っています。誤解されがちですが、その気持ちは2年経っても変わっていません。


ただ…。

理想ではそう言っても、現実的に続けていくことはとても難しい。なにしろ、1番難しいことかもしれないんですから…。



なので“続けられるパーティーをやるには?”ということについて、当時から以下のことについて考え続けています。

ハコを代表するパーティーになるということ

フレッシュな人達が集まる場所にするということ

その場所を楽しいと思って参加し続けてくれる人達がいること

成長を実感できる、もしくはそれを助けてくれる場所にすること


です。



それは、1つ1つのパーティーを「やりきった!」と思えるくらいのことをやらないと、叶うことはまずありません。


盛り上がりでも、音のクオリティーでも“ハコを代表するパーティー”をまず目標にした最初の1年。

“フレッシュな人達が集まる”ようにDJをブッキングし続けた2年間。

“参加し続けてくれる人達”への高まり続けているリスペクト。

自分自身が“ここ”にいるから次のステップが見え、
繋がっていく。


まずは2周年パーティーがいいパーティーになることを祈りつつ、3年目の確かな感触をみんなで味わいたいと思います!!!

「やりきった!」と言えるように。



そういえば!


communication!というパーティーを始めて、よかったな~としみじみと思うことは若い世代とのフラットな交流でした。

松田 a.k.a ペコリ君は、出会えてよかったと思う子(21歳!)の1人です。

僕が彼のことをすごいな~と思うところは

この一言に結実されております。

「だって、俺、人前でDJできるようになる前の自分も、それはそれで楽しかったと肯定的に捉えたことなんかないですし!!この状況以外、この状況以前の自分に何かを見出すこともないんです!」
(by松田 a.k.a ペコリ)


なかなかこんなこと言えませんよ、ホントに。

若い世代でもスカした子とかもいるんですが(切なくなります…)、突き上げるようなリビドーを、こんなふうに恥ずかしげもなく言ってしまうのは、カッコイイと思います。マジで。


そんな彼が、WOMB LOUNGEで3月25日、木曜日ですが、パーティーをオーガナイズします。

http://www.womblounge.jp/

http://clubtune.jp/event_detail.php?id=32262


“Enishi”というそうですが、そんな初期衝動をあらわすかのようなパーティー名ですね。

正直パーティー&DJやり過ぎでは?と思ったりしているんですけど、1つ1つのパーティーを大切にしているのなら、それは彼が自分に与えられた機会にちゃんと向き合えているバイタリティの結果だと思っています。

このパーティーを続けていけるかどうか、それはこのパーティーの結果や彼の今後のモチベーション次第です。でも、こんな気持ちでDJをやれているのであれば、きっとこれからもいいパーティーやDJをやっていくはずですし、応援してあげたいです。

平日ですが、僕は普通に遊びに行く予定です。ペコリ君のことを知っている人、よかったら終電前まででもいいから、遊びに行きましょう!
ディスカウントゲストで1,000円(1drink付)だそうです。時間やお金はとても大切ですが、その価値に見合う夜になると思うし、来てくれた人達のあたたかい気持ちを彼がちゃんと受けとめてくれるはずです。

communication!からはmon-chuck&KNKが出演します。平日仕事なのに、年長者としてこの夜を盛り上げようとする彼らにもBIG UP!!!


パーティーから繋がって、続いてくいく縁を大切にしていきたいですね。



あっ!その週末のcomunication!もお忘れなく!!!!!




4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

原口くん、

まずは2周年おめでとうございます。
原口くんは痛いほどわかってると思うけれど、
知らない人のために書いておくと、
パーティを続けることは、想像以上に大変なことです。

でも、原口くんの先輩が仰るとおりで、
ボクも原口くんは「オーガナイザー」としての資質を備えた人格であると、常々思っています。

それは、何か?と言葉にするのは難しいです。
なぜかと言えば、それは心の奥底にあるもので、
人と音楽の歓びを分かち合いたいとか、
人をつなげる音楽の力を信じていることや、
単純に遊びが好きだとか、人間が好きだとか、
いろんなものが混ざり合ってできるものだと思います。

オーガナイザーって、カッコよく聴こえるかもしれないけど。フツーに考えたら、誰もやりたくない仕事だと思います。モテるんじゃないかって、憧れてはじめても、
その実作業に伴う困難に耐えられない人もたくさんいるし、それであきらめちゃう人もたくさんいますからね。

でも、結局はお金に変えられない瞬間だったり、
人とのつながりだったり、そういうものに価値をしっかりと見いだすことができているから、多大な労力をおしまず、いろんな人のいろんな反応にも耐え、
あきらめず、笑顔を絶やさず、パーティを成立させられるのだと思います。

そんな原口くんは、本当にステキな奴だと思いますし、
一度だけ出演させていただいだCommunication!の思い出はしっかりと記憶に刻み込まれています。

とてもステキなパーティだなーと。とても楽しい思いをさせてもらったことを深く感謝しています。

今回は同日にイベントがかぶってしまい、お祝いにいけなくて、とても残念です。

でも、本当に心からおめでとうございます。

これからも、よろしくです。

ありがとう!

tk

haraguchic さんのコメント...

隆盛さん

あたたかいコメントありがとうございます!

隆盛さんにゲストDJとして出演していただいた、communication!vol.3から、もう1年半も経っているんですよね。

あの時、出演していただいたことで、このパーティーも拡りをもてるようになりました。

本当に感謝しております。


特に今年に入ってからはお世話になりっぱなしですね!

今後も色々とご協力させてください!!!



それにしても…


オーガナイザーは損な役割ですよね…。


それでも、やはりオーガナイズし続けているのは、パーティーを総合的に創りあげていくという作業がやっぱりやりがいに満ちているからなんだと思います。


本当にやめたくなる瞬間というのは、過去何度もあるんですけど、できる限り続けようと思って始めたパーティーなんで、みんなで続けていきたいですね。

これからも僕らのパーティーをホームに感じることができる人達を増やしていければ!と思っていますし、そのことによって、シーンを盛り上げることに貢献することができれば嬉しいです!


自分自身もオーガナイザーの負担を軽くできるような、そんなDJとして、隆盛さんのパーティーをはじめ、色々なパーティーに出演することができれば!と思っています。

今年も気合い入れていきます!


そして、3月27日のMADO LOUNGE、盛況な夜になることを祈っております!


僕らもいいパーティーにします!


これからも宜しく御願い致します!!!

yuco さんのコメント...

haraguchicさんは本当に
生まれながらのパーティホストですね。
もちろん、そこには多大なる
努力があってのことだと思いますが。

わたしもささやかな形ですが
2つのパーティに関わるようになり、
自問自答しながら取り組んでいます。

自分の無力さに泣けたり、
思うようにメンバーと温度感を
共有できていなかったりで
早くもくじけそうになったりして、
それでも絶対続けたいと
そう思っていた矢先に
haraguchicさんの日記と、
そして隆盛さんのコメントを拝見し、
すごく勇気付けられた気がします。

わたしはオーガナイザーでもなく、
DJでもなく、特別ななにかが
できるわけではありません。

でも少なくとも、
パーティを訪れてくれた全ての人が、
次の日からほんの少し
違った日常を送れるような、
そんな場を提供したいのです。

その想いを込めて、
年間フライヤーに
「あしたから、ちょっとやさしくなれます」
という言葉を入れました。

いろんなパーティに学び、
haraguchicさんのような
素晴らしいオーガナイザーに学び、
わたしもホストとして
成長していきたいと思います。

haraguchic さんのコメント...

yucoさん

コメント返信遅くなりました!


生まれながらのパーティー・ホストですか…。

いえいえ。僕なんか、元々はそういう感じじゃなかったんですけどね…。

ただ、パーティーをやる以上、自分には向いていないとか甘えていてもいけないと思うんですよ。パーティーなんで。
自分をよく見せたいとか、でも楽にやりたいとか、そんなことをやっていたら、僕がやりたいことに絶対に届かないし、支持されないと思いますし。

基本、甘えず、自分なりに相当辛い経験をしながら、パーティーやDJをやってきたということでしょうか。

その結果、性格はびっくりするくらい社交的になりましたしね。

DJやオーガナイザーが特別という感覚は僕にはなくて、フロアに集う参加者一人一人がフロアという舞台に立っているというのがパーティーの良さだと思っています。

DJやオーガナイザーはどちらかというと裏方で、華やかさとは無縁なドロクサイ立ち回りをたくさんしなければなりません。

それでもパーティーが動いていくのを見ると報われていくのは、やっぱりパーティーや音楽が好きだからであって…。


特別な存在でも特別なことをやっているわけでもなく、でも真っ直ぐにパーティーと向き合っていれば、結果がついてくるっていうのを、僕がモデルロールとしてやりたいと思っています。

そうすることによって、意識の高い人をパーティーから送り出せば、日常はもっと豊かになると信じているんで。

ちなみにパーティー・スタッフには、ぜんぜんやさしくなかったりします。むしろ、相当きびしいですよ~。やさしさときびしさは表裏一体ですけどね。

でも、自分達の成長を感じるためにパーティーをやっていますし、参加してくれているみんなに楽しんでもらうことこそが重要なので、パーティーを通して、そういうきびしい姿勢を感じてもらいたいと常々思っています。

パーティーを成し遂げた後の朝日に勝る達成感はないですし、自分がやっていることに誇りをもてれば、もっとやさしくなれるはず。


是非yucoさんにはcommunication!を体験していただきたいですね。


よかったら土曜日をお会いしましょう~。

長くなりましたが…。では!