2012年3月12日月曜日

“持続可能という豊かさ”について

5年前のことを思い出した…そんな先週土曜日のmon-chuckの青山Cayでの結婚パーティー。

フラッシュバックしたのは、初めて由比ヶ浜cocomoでmon-chuck、nnn、石丸で一緒にDJをした時のこと。

原点回帰ということが、これほどしっくり来るような機会は今までになかった。そんな特別な夜でした。

パーティーを、演奏を、DJを、鑑賞を、音楽を続けること、また何事においても続けられること、それ自体が有難いことで、だからこそああいう会ができたんだと。

素直に続けることに意味を見出すことができたし、またこの5年間、素晴らしい人達とつながることができた、それは本当に素敵なことなんだと感じることができました。

そういう機会をくれたmon-chuck夫妻にはあらためて感謝の気持ちを伝えたいと思っています。


翌日は、あの震災からちょうど1年でした。

チャリティープログラムがあって、それに参加しただけですが、ああいう場で黙祷を捧げることに、意味を強く感じました。

何もまだ変わっていないし、風化させてはいけないんだなと。そんな当たり前のことさえ、そういう場に赴き、あらためて気付きを得たように思います。

そして、そういった尊い感情を想起させてくれる音楽が(もちろんそれ以外の表現も含めて)、日常に寄り添ってくれることは、それ自体は儚い無形のもののように思える瞬間もあるけど、力強く僕らを前に推し進めてくれていて、そういったもの達に僕も含め、どれだけたくさんの人達が救われているか、あらためて実感したように思います。


“持続可能という豊かさ”

これは今朝の東京新聞の社説からの引用です。

いきなり自分の話になってしまいますが、持続可能なものを目指して、DJやパーティーのオーガナイザーを続けています。

mon-chuckやnnn、石丸と一緒になって、communication!というパーティーを始めたのも続けていける環境が欲しかったから。

彼らと出会った当時の僕は28歳になっていましたが、とてもクラブで続けていける環境にはなかった。

現状に対する違和感はすごかったし、続けるということが、もちろんDJは好きだったけど、苦しかった。

この週末はそのことも鮮明に思い出しました。と同時に、こういう感情をこの5年間で多くの人達と今も共有できたこと、そして一緒に続けてこれたことが誇らしいなと思いました。

僕は有名無名問わず、自分の周囲に素晴らしい音楽好き、DJの先輩をたくさん知っています。

また、若くして、音楽を日常の近くに感じられるようにと切磋琢磨している若いDJの後輩もたくさん知っています。

みんながみんな、それぞれのやり方で、世代関係なく喜びを共有しながら、続けていけたら、自分自身も続けていく中で、もっとたくさんの発見を得られたら、切に願います。

僕がずっと感じていることは、僕青春時代を過ごした90年代から、いつの時代の若い世代にとっても、この文化は一過性の要素がとても強いということ。

よりDJをやることのハードルが下がっている今、DJの醍醐味を知らないまま、社会にもまれ、時間に追われ、やめていくことも簡単だけど、ここで続けていくことで育まれる何かは必ずあると思っています。

一過性の何かにしてしまわないこと、そのことに取り組んでいる自分を大切に思える、そんな環境をつくろうと願い、行動してみること、そうできる何かがある人のほうが、きっと楽しい。


2012年節目の年、節目の月にあらためて、自分自身に言い聞かせるように、こんなことを考えました。

10代の時に、パリの場末のBRASILIAN BARの賑わいに心を打たれて以来、世代、人種関係なく、場を共有し合う景色をずっと見続けたいと願ったときは1人だったけど、その時の自分とつながれていることは誇らしい。

そして、いつのまにか、2008年の時にcocomoからできたつながりが、5年後もずっとつながり、広がり続けていて、みんなで同じ景色を見られたことにとてもとても勇気づけられた。

1人じゃないことの力強さを、mon-chuck夫妻から、あの場所に集ったみんなから教えてもらったような気がします。僕にとっても特別な夜になりました。

気持ちを込めて、communication!の4周年をやることができそうです。


ありがとう、みんな。

お疲れ様、俺。

これからもよろしく!


そんな気持ちになれるように、精一杯3月24日は楽しみたいと思っています。




最後に…

5年前のcocomoでの笑っちゃう動画を貼り付けておきます。

撮影はたぶん鎌倉ボーイズの板倉さん…!

http://www.youtube.com/watch?v=GOdAO5Nz0Ds






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