2010年2月13日土曜日

ビルの屋上が楽園。

先日のSHOWCASEのゲスト、安田さんと映画「憎しみ」の話題で盛り上がり、DVDを引っぱり出して、久しぶりに観ちゃいました~。

約15年前映画館でこの映画を体験したことが、間違いなく今DJとかやっていることと関係あると思います。

生涯で何百回観たんだろう???

こじゃれたフレンチ・カルチャーとかが好きだった頃に観たから、そういう意味でもフランスへの考え方とかが変わった、生涯の1本。

とてつもなくヴァイオレンスな内容かと思って観に行ったのに(もちろん、そういう側面は多分にあるんだけど)、むしろ、ユーモラスな会話や何気ない日常の風景に惹かれました。
僕にとってはずっと等身大の映画です。

それはね~、境遇は天と地ほど違いますよ、もちろん。

でも全く同時期に観た

「猫が行方不明」(舞台は3区バスティーユ周辺。スタイリスト見習いが主人公)
「そして僕は恋をする」(舞台は6区サンジェルマン・デ・プレ。うだつがあがらない哲学講師が主人公)

よりも当時共感できることが多かった。(上記の2作品も超好きです。)

あの時代の僕らのやるせない、ヒリヒリとした気持ちを「憎しみ」は代弁してくれていたんだと思うんですよね。

どうでもいいですが、DVD版の字幕があんまりイケてないのが悲しいです。

このシーンは死ぬほど観た!



こういう屋上で集まる感覚がなんか自分にとってのパーティーの原点のような気がする。(もちろん、いい意味で。)



バンリュー(郊外)に惹かれるのって、やっぱり抑圧される者が創り出すカルチャーが好きだから。

堀江敏幸の初期の作品「郊外へ」や「おばらばん」が好きなのも、そういう吹き溜まりに集まる人々を描いているところなんだと思う。(しかも舞台がパリの郊外だし。)

そして、青山蜂が好きなのも渋谷・表参道の中心から少し外れたところの路地に、ポツンとピンク色のビルがある、あのなんともいえないゲットー感がたまらないから。


もちろん、そんなタフな思春期を過ごしたわけではないですけど…。

ただ、いつまでもそういうことに共感していたいと思っています。

そして、土曜日の夜も街に出掛けるのです~。

http://haraguchic.blogspot.com/2010/02/dirty-house-connectionpool.html


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