夏休み…ではまだないんですけど、僕、高校生の時の夏休みの過ごし方が
朝から夕方までひたすら映画を観るっていう生活を送っていまして
午前中はお気に入りの映画をリピートで
午後は自腹で加入していたWOWOWで録りだめていた映画を観るという
今考えるとなんとも優雅な生活を送っていました。
クーラーとかガンガンかけて。水出しのコーヒーとか飲みながら。
今はそんな生活と真逆など~しようもない生活を送りながらも
夏になると、当時の習慣が残っているのか、ついつい家にある好きな映画を観ちゃうですよね。
しかも、それがほぼ高校生の時から変わらないから、なんだかすぐにあの頃の夏休みを思い出せちゃうんです。
それはそれで便利だな~と。
で、当時からひたすらよく観ていたのが、ルイ・マルの「鬼火」。
エリック・サティのジムノベティを聴くとこの映画を想い出すというくらいの中毒なんです。
とてもつもなく暗い映画なのですが、なぜか気持ちが落ち着く不思議な映画。
鬼火のようにゆらゆらと自分の過去を知る友人達を訪ねて7月のパリをさすらう主人公、アラン・ルロワと
こちらも大好きな小説ですが、死んでしまった自分の親しかった人を求めて、夏のリスボンを歩くアントニオ・タブッキ「レクイエム」の主人公と
2人はもちろん違うベクトルの中で、全く逆の結末を迎えるわけですが
過去(青春?)への憧憬と悔恨が物語の中でフラッシュバックされていく様が僕にはとても印象的で
どこか似たものに感じてしまうのです。
そんな物語を見つめながら、自分が高校生だった時を想い出すというのは(というか、その時の気持ちに自動的になってしまうんですが)
なんだか面白いな~と感じた昨日のサンデー・アフタヌーン。
この季節になると、そんな思春期の夏休みのこととか想い出しませんか?
それにしても、ルイ・マルはこれを撮った時に30歳…。
僕は酔っ払ってまだ深夜道端で寝たりしているんで(冬だと死んじゃうよ!)、まだまだそんなところまで達観できなさそうですが…。
夏休みはまだですけど、今年もよい夏にしたいものです。
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